2024年8月21日に行われた夏の全国高校野球・準決勝で京都国際高校が青森山田高等学校に逆転勝ちし、春夏通じて初めて決勝に進出しました。
そんな大躍進の京都国際高校ですが、一部ネット、SNSでは、何故か校歌が韓国語で嫌いなどの投稿が目立ちます。
京都国際高校の校歌が韓国語であることで、批判的な投稿が目立ちます。
今回はなぜ韓国語なのかについて調査したいと思います。
京都国際高校の大会の成績は下記です。
京都国際高校の校歌が嫌いなのはなぜ?
京都国際高校の校歌が注目されているのは、歌詞が韓国語であることから注目されたようです。
では、なぜ校歌が韓国語なのでしょうか?高校の歴史をたどりたいと思います。
京都国際高校の校歌がなぜ韓国語なのか?
京都国際高校の校歌が韓国語なのは、1947年の設立当初、在日コリアン向けの学校として設立された歴史的背景があるためと考えられます。
京都国際高校は、在日コリアン向けの民族学校としての歴史を持ちながら、現在は日本の正規の学校として認可され、多様な生徒を受け入れる国際的な教育機関へと発展してきました。
京都国際高校の教育理念
京都国際高校の教育理念に「多文化共生」があります。
「真の国際人」を教育目標に掲げ、韓国語、日本語、英語のトリリンガル教育を行っているようです
京都国際学園は2004年に開校し、「自尊」「練磨」「共生」を教育の根本とし、世界で活躍する真の国際人の育成を目指します。多言語教育「英語・韓国語」の実践、徹底した進路指導、学力向上と人間力育成の両立を掲げ、クラブ活動や学校行事にも果敢に挑戦する姿勢を養います。また、海外研修・国際交流や異文化理解教育を通して人権意識を高め、一人ひとりへのきめ細やかな指導を実践します。
京都国際学園
学校の特性を生かして、国際社会で活躍できる人材を育成するための教育に力を入れています。
2004年に日本人生徒を受け入れても、校歌を韓国語で残しているのは、こうした多様な文化を尊重してのことなのですね。
ちなみに、京都国際高校の卒業生には、野球界で活躍している有名な選手が多くいます。
プロ野球選手
- 森下瑠大: 横浜DeNAベイスターズに所属する投手
- 杉原望来: 広島東洋カープの投手
- 濵田泰希: 北海道日本ハムファイターズの内野手
- 中川勇斗: 阪神タイガースの捕手
- 上野響平: 北海道日本ハムファイターズに所属
- 曽根海成: 福岡ソフトバンクホークスから広島東洋カープに移籍した内野手
京都国際高校の校歌は聞きたくない?
京都国際高校でネットを検索すると、サジェストに”聞きたくない”が表示されます。
SNSでは、以下のような意見をよく見かけます。
なぜか韓国語だと抵抗があるようで、「聞きたくない」というワードが出てくるようです。
では実際に、歌詞を見てみましょう。
韓国語
동해 바다 건너서
야마토 땅은
거룩한 우리 조상
옛적 꿈자리
아침 저녁 몸과 덕
닦는 우리의
정다운 보금자리
한국의 학원
日本語訳
東の海を渡りし
大和の地は
偉大な祖先
古の夢の場所
朝な夕なに
体と徳を磨く
我らのふるさと
韓日の学び舎
一部ネットでは、校歌の歌詞にある「동해(東海)」が日本語訳で「東の海」と表記され、注目されてます。
- 「東海」は韓国で日本海を指す呼称として使用されています
- 日本海の呼称をめぐっては日韓間で外交問題となっています
- 日本政府は「日本海」が国際的に確立された唯一の呼称であると主張しています
高校野球が日韓の呼称問題に巻き込まれたように感じて残念な気持ちになりますね。
まとめ
今回は、京都国際高校の校歌が韓国語について、調査しました。
校歌が韓国語であることから、呼称問題まで発展してましたね
しかし、この校歌が韓国語である理由は、学校の歴史、文化、教育理念と深く結びついてます。
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